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社会人に必要なスキル(新卒2年目の雑感)

 

 高校生における必須スキルは、英数国である。これに異を唱える者は少ないだろう。

では、社会人における必須スキルはなんだろうか……?この考察は、学校の勉強は社会人になってから役に立つのか(評価されるのか)という問題にも一定の回答を与えることとなる。

 

 結論から言うと、英語、Excel、会計だと考えられる。

では、なぜこれらの能力が必要とされるのか、それを説明していく。

まず、英語である。この能力が必要となるのは入社時である。

 

この能力は目上の人間から一目置かれるために必要である。

一方で、英語ができたくらいで一目置かれないのであればそれは入社条件である。

 

 一目置かれる必要があるのはなぜか。上司や同僚に「仕事をさせてみたい」と思ってもらうためである。それが失敗しているところを見たいという動機であったとしてもである。どんなに優秀な人であっても、仕事をしなければ、仕事ができるということを認めさせることができない。つまり、英語のスキルとはスタートラインである。

 しかしながら、英語に限らず目上の人に一目置かれる能力というのは無数にあるだろう。英語である必然性はあるのか?という問いは至極当然生じる。

 英語である必然性はある。必然性があるということが共有されているのが理由の一つである。これにより、「○○ができます。」という主張をした際に、なぜ○○をしたのですか。という無用なやり取りをしなくて済む。

 二つ目の理由として、上司や同僚が前提を共有しているからである。英語を勉強しなくてはいけないというプレッシャーを多くの人が身近に感じざるを得ない状況になっている。そのため、重役がどれだけの努力が必要かを具体的にイメージすることができる。

※上司や同僚と前提を共有し同じ景色をみるということは社会人にとって一番必要な振る舞いであると考える。

 

 三つ目の理由として、将来的に上のポストへ就くために要件として課される場合も多いためである。いつかはしないと頭打ちである。

 総合的に見て、した方が良いという前提のもとに成り立っている。実際に仕事で必要かは置いておいてである。こういったものに取り組む目的を考え出すとドツボに嵌るが、周知されているということを前提に論を進める解決できる問題でもある。

 

 次に、Excelである。

 

この能力は社内で仕事ができると評価されるために必要である。

 

 英語ができるから仕事を振られたとする。この仕事は大したことのない単純作業だろう。だが、この単純な作業を効率よくこなすことで仕事ができるという信頼を勝ち取ることができる。そして、次の面白い、大きな仕事を振られる準備ができるのである。

 単純作業が効率的にできることは非常に稀有な才能であり、会社は重宝してくれるだろう。ほとんどの仕事は単純作業である。むしろ属人化を防ぐために単純化することが望ましい。

 今まで時間をかけていたことを新入りがパパっと改善してしまったら、一目置かざるを得ないだろう。

 

 最後に、会計である。

 

この能力は経営層と対等以上に渡り合うために必要である。

 

 これは、Excel職人として終わるか、経営層の仲間入りを果たすかということを言っている。上司と同じ景色を見るのは前提であるが、いずれ上司にも見えていない遠くを見ることが必要となるだろう。(体育会系にはここまでの能力は求められていない)社長に経営で意見を述べることができる人間を目指す必要がある。それにはなんといっても会計だろう。

 

 上記の能力があれば、コミュニケーションスキルなんてものは不要である。仕事ができる人間に人は集まってくるからである。

 

優れた社会人とは、

上司が喜ぶときに笑い、しかしながら上司が悲しむときに嘲笑する者である。

これは上司と同じ景色を見ながら、上司には見えない景色までも洞察する者のことである。