現実Frommの逃走

人に伝える技術を高めるために色々やってみてます。

ポジション取り

 

 

優越感の羽を持つ鳥が僕の頭上を飛んでいる

 

僕は話がしたいのでそれを撃ち落とす

 

地に落ちた、それは暴れるだけだった

 

鳥ではない何かをただ見ていた

 

ひとしきり暴れた後

 

それでも鳥だと信じたいそれは新しい羽を探しているようだった

 

ようやく僕は会話などできないと理解した

 

仮に鳥だったとしても飛ぶ必要などなかったのに

 

 


 
優越感の羽を持つ鳥が僕の頭上を飛んでいる
(本人には価値がないが、自分を飾ることにより価値があると思い込み、思い込ませている人間がいる。恐らく本人に価値はないが、まだ確定はしていない。)

 

僕は話がしたいのでそれを撃ち落とす
 (それだけ高く飛んでいるならどれくらいの価値があるのか教えてほしい。価値がない人にとっては看破となる。同じ立場に立っていないと基本的には会話は成り立たない。)

 

地に落ちた、それは暴れるだけだった
 (結局、架空の羽であったことが明らかになる。)

 

鳥ではない何かをただ見ていた
 (どうしてそこまでして高い位置に居たいのか理解ができない。この時点ではまだ、会話が成立する可能性は残っている。)

 

ひとしきり暴れた後
 (僕が好奇心から、観察する側へ立場が移動する。感情から論理への移行を明確に)

 

それでも鳥だと信じたいそれは新しい羽を探しているようだった
 (既に、羽がないことは判明している。僕からすれば、飛ばれても意味はない。本来の立ち位置はすでに明白である。)


ようやく僕は会話などできないと理解した
 (いつ会話をするタイミングがあったのだろうか。というか、意思疎通することができるのだろうか。最初の段階では相手は高い位置から見下すような発言にしかならないし、位置を落としてやると発狂して会話にならない。距離感を表現した。)


仮に鳥だったとしても飛ぶ必要などなかったのに

(飛ばない鳥もいるし、飛べる鳥であっても飛ぶ必要はない。ところで、本当に価値のある人間であった場合に自分と同じ位置に居て欲しいという願いでもある。能ある鷹は爪を隠すともいうし、誇示することに意味はあるのだろうか。ちなみに、僕は鳥ではないと認識している。もはやこの時点では人間と何かという対立軸であり、根拠のない優越へ対する嫌悪感を出した。これがなければ、対等とは言わないまでも会話ができたのではないのだろうか。「なかったのに」という表現と、「ないのに」という表現は意味が異なると思う。)

 

 

タイトルはポジション鳥

 

 

感想

 

 テーマさえあれば40分ぐらい暇つぶしできることが分かった。考えていることがその通りに伝わるというのは非常に尊いことだと思う。ただ、その通りに伝わるというのは目指すべき最低限のラインであって、それ以上のことを認識してもらえるような内容でなければそこまで意味はなさそう。