現実Frommの逃走

人に伝える技術を高めるために色々やってみてます。

この記事は英語を学んでいる人を馬鹿にするために書かれた物ではない

 

 私は英語が苦手で嫌いです。

 

ただ、英語は出来るに越したことはない。(できない方が良いことなんて殆どないように感じる)

 

 

 皆さんはどうですかね?できるから好きという人もいるだろうし、好きだからできるという人もいると思う。組み合わせを全て列挙する(多分2^3)のは鬱陶しいのでこの辺にしておくけどまぁ色んな人がいますよね。

 この記事は英語に反感を持った人が書いているという点は強調しておきたい。(これだけで、この先の内容はある程度推測されるものと思う)

 

 色んな人がいるからといっても、グローバル化というものは避けられないもので、就活などにおいて英語重視の傾向は一層強まるものと考える。

 

 ただ、グローバル化と共に技術進歩もしている。技術進歩によって他言語を自動的に翻訳するソフトが登場するのはそう遠くない未来のことだと思う。しかし、それはいつ起こるかということは明確ではなく、考慮することは少しやりすぎといった感覚がある。

(考慮する場合、コンピューターにとって変わられない職業を探すのが難しく、英語についてだけでなく、他の能力についても言及しなくてはならない)

  


 

  こういう状況を考えて欲しい

カンボジアに生まれた人とアメリカに生まれた人がいると仮定する。

(あくまで例であり、disではない)

 

貧困な国(カンボジア)は一人あたりGDPが低く、裕福な国(アメリカ)は高い。

この差はそのまま、所得の差に反映される。(三面等価の原則)

 

 

あなたは今、人事を担当している。人事の仕事は優れた人材をできるだけ安価で入手することである。今回の目的はカンボジア語と英語の両方の言語を使える人材を採用することにある。

 

そこに、2人の志願者がやってきた。一人は英語を習得したカンボジア人、もう一人はカンボジア語を習得したアメリカ人である。

 

先ほど述べたように、GDPは所得に直結する。つまり、カンボジア人は低賃金で労働させることができるが、アメリカ人はそうもいかないということである。

 

とすると、基本的に人事が採用すべきはカンボジア人となる。

 

この例から理解されるように、他言語と母国語における賃金の格差によって他言語を習得する意欲が決定されるということになる。

 


 

日本のような先進国の場合、上記の例のアメリカになるということである。

日本人で英語を武器にするということが意味することは、英語圏で日本語を学ぶ人間を相手にするということにほかならない。そして、殆どの場合、賃金の面から言って不利な戦いを強いられている。

 

この競争に勝つためには付加価値を付ける必要がある。

就活という競争で付加価値を付けるために英語を極めるということは、さらに付加価値を付ける必要性に迫られており、大変な覚悟が必要である。

 

(とりわけ、大学生のような平均賃金が高い集団では他言語を学ぶ利点は高卒のような平均賃金が低い集団より少ない)

 

そもそも、グローバル化とは人、物、サービスが国境を越えて~という定義だったと思うので、本来のあるべき姿と言った方がいい。

 

日本の企業がこぞってTOEIC〇〇点以上ということをしているが、これは完全に供給過多の方向へ向かっていくと予測される。(きちんと世界を相手にしている企業であれば)

 

 


 

  結論を言うなら、ある程度の英語が使えるようであれば、それ以上は重視する必要はなく、自己の専門に特化するのが良さそうということである。

 

Q&A

 

Q,英語を学んでいる人の付加価値とは?

A,それは、差別化できればなんでもいい。

そういう意味で大学生が自分の専門を付加価値として英語を武器にするという考え方は理にかなっているのかもしれない。

 

Q,専門的な会話とかコミュニケーションとか速度は大切では?

A,確かに大切だと思う。

ただ、専門的な会話や、速度を重視するなら翻訳家に任せたほうが良くね?

そういったことを軽視しているわけではなく、むしろ重視し、かつ困難であると思っているため、専門家に任せたほうがいい。(真にできるようになるための労力が大きすぎる)

 

Q,自分の専門を極める上で英語必要じゃね?

A,「ある程度の英語」が使えれば~

程度というのは人によって変わるので

英文学が専門なら、そりゃ英語できないとダメだと思うし。

数学者なら数式で語れよってなる。

 

Q,本社が日本にあり、英語も使える人といった場合、日本人が英語出来る方が良くない?

A,採用理由による。

国内のBtoBとかの業務ならそもそも英語殆ど使わないかもしれないし。

暗黙の前提として、他言語は母国語以上に上手くならない。としているけど、そうでないなら日本人である必要はない。むしろコストとして不採用にするべき。

 

Q,賃金に縛られない生き方というものがある

A,そうですね。

賃金が安くても、英語を使って仕事ができることに喜びを見いだせる人はそれでいいと思う。

 

 

というわけで、賃金格差による他言語習得のインセンティブというテーマで書いた。

 

1つの考え方としては割と面白いかと思う。

 

何回でも言うけど、この考えが絶対ではないし、僕は英語を勉強している人を馬鹿にしているわけではない。むしろ尊敬している。

 

英語が出来る人は、英語ができない人がそれを合理化するために必死になってやがると鼻で笑ってくれてこの話はおしまいです。